■  肝不全の治療に



肝不全とは、「肝機能が進行性に、しばしば急速に悪化することによる予後重篤な症候群である。通常、黄疸、腹水、神経症状、凝固障害が、さまざまな組み合わせで起こり、さらにしばしば腎不全を伴うものです。」バリン、ロイシン、イソロイシンの3つの必須アミノ酸は、特に分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、筋肉で代謝されます。BCAAは筋肉繊維を構成するタンパク質の主成分であり、筋肉量の維持や筋力の増強に効果があります。また、ダイエット目的にも利用されます。

肝不全の患者では、BCAAの血中濃度が低く、芳香族アミノ酸であるチロシン、フェニルアラニン、トリプトファンが高い。そこで、BCAAが肝不全に伴う脳症の発症予防に利用されます。

分枝鎖アミノ酸と、芳香族アミノ酸のモル比(BCAA/AAA)をフィッシャー比といいます。健常人のフィッシャー比は、3〜4でほぼ一定であります。肝機能が低下すると、肝臓のアミノ酸代謝異常が起こりチロシンやフェニルアラニンの血中への供給量が増え、筋肉や心臓において分枝鎖アミノ酸が分解されることから、フィッシャー比の値が低下します。肝炎・肝硬変・劇症肝炎・肝性脳症などの肝不全で低値を示し、1.8を下回ると治療が施されます。フィッシャー比の是正のため、BCAAを主とした特殊組成アミノ酸製剤を用い、静脈内投与によりアミノ酸バランスを補正します。臨床では、総分枝鎖アミノ酸/チロシンモル比(BTR)が測定されることが多いです。臨床的意義は同等と考えられています。

上記のアミノ酸製剤は、肝性脳症の発現を防止しながら必要なアミノ酸が補給できるように、アミノ酸組成を工夫した分岐鎖アミノ酸製剤が開発され、肝不全の治療に十分な効果をもたらしています。


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